パソコン画面の向こうにいる講師とばっかり喋っていないで、外に出て、ネイティブに下手くそな英会話をぶつけよう。挫折感をたくさん味わおう、まずはそれからだ。
リゾートホテルスタッフからの「そちらは英会話で対応できますか?」という問合せをうけた時に英会話習得の覚悟を決め、DMM英会話のオンラインレッスンをスタートさせてはや4年。
英会話講師との総レッスン時間は、2020年3月初旬時点でこのようになっています。
「マスター」なんて大それた称号を頂きましたが、個人的な実感で言えば、「ビギナー」の域を出ていません(苦笑)
悔しいけれど、それが現実です。現実でした。
なぜそう断言できるかと言えば、ネイティブとの日常英語対話で「スラスラと自己表現が出来ていないから」なんですね。それを、ネイティブが集うナイトパブでいつも痛感しているのです。
DMM英会話レッスン自体が役に立たないとかdisりたいわけでもなく、そこで働くスタッフがオンライン英会話レッスンなど一度も体験した事ないのに、ネイティブとの会話が実に滑らかに気持ちよく運んでいるのを毎度毎夜この目で確かめているからこそわかり得た率直な実感なのです。
オンラインレッスンを22000分継続してきて断言しますが、日常英語上達のスピードを少しでも加速させたいと思うのなら、貴方のことなど何も知らない隣にいるネイティブに下手くそな英会話をぶつけなければならないのです。
目次
オンライン英会話レッスンとは〝ルール保護地帯〟 日常英語は〝ルール無法地帯〟
あくまでも、日常英会話習得を目指す人へ向けてのお話です。TOEIC合格やビジネスに必要な英語だけ学びたい方にはこれからお伝えする事はなんら役に立たないと思います(笑)
オンラインレッスンを提供する企業は様々ありますが、教材に沿って順序良く進めていく…という流れはどの提供会社もそう変わらないと思います。
DMM英会話でも例外ではありません。
例えば、教材「会話(Conversation)」でテーマ・職業をチョイスしたなら、
メモ
職業に沿った覚えるべき英単語・その単語を絡めた例文を講師と共に読み上げ(リーディング)
↓ ↓ ↓
登場人物になりきって覚えるべき英単語を取り入れた会話形式のセリフを読み上げ(リーディング)
↓ ↓ ↓
その会話内容が理解できているかを確認するために問題3つに回答(シンキング/スピーキング)
↓ ↓ ↓
覚えるべき英単語を強制的にアウトプットするためのロールプレイ(シンキング/メイキング)
↓ ↓ ↓
テーマ職業に対して思考力と回答力を高めるためのディスカッション
こういった流れに沿ってレッスンが進められていくわけなんですね。良くも悪くも、教材ルールに沿って進めていけばいいので楽と言えば楽です。
レッスン中につまづいた箇所や表現できなくてもどかしい思いをしたポイントがあれば「すぐその場で講師に質問をして分からなかったことを分からないままにしない意識」を強く持たないと、そのレッスンは学んだようでキチンと学べていないんです。
レッスンを受ける→受け身
レッスンでもぎとる→攻め
主体的に臨むか否かの積み重ねは、その後の英会話力に大きな影響をもたらします。
オンラインレッスンを終えた後にありがちなのが、25分レッスンした という事実に満足して予習復習を怠ることです。これ、私の大きな反省材料です。
教材ルールに慣れてしまうと〝やった事実〟だけを惰性で積み重ねるようになります。
目的を忘れてはなりません、ゴール設定はネイティブとの日常英会話が楽しく進められることのはず。
私のゴール設定は、インバウンド観光客に故郷の文化・習慣・伝統などを英語で伝えられること・相手の国の文化・習慣・伝統を知るためのコミュニケーションを図れることです。
オンラインレッスンという保護ルールで行われる英語学習で慣れた心と頭に刺激を取り入れるためにも、何かしらの環境の変化を作り出さなければならないんですね。
25分のオンラインレッスンだけでは英語コミュニケーション力の上達速度が鈍い
前もってお伝えしておきますが、英会話講師との対面レッスンで25分という時間設定は絶妙な配慮だと思っています。
オンラインレッスンを受講する人の大半は英会話初心者でしょう。
英会話初心者にとって、日本人以外の人と対面で話すということそのものが相当にしんどいので、25分ならなんとか頑張れそう という心理になります。実際、私もその時間ならできそうだと思えたから入会を申し込んだわけで。
母国語以外の多言語を学ぶということはいかに集中して臨んでいるかが大事で、学習の定着を高めるには短時間を積み上げて行う〝積み上げ型学習〟が良いとされていますし。
ただ!
その25分対面レッスンだけでは、日常英語上達はかなーーーーり鈍くなります。積み上げている割に成長が感じられない感じられていない。
これ、4年間オンラインレッスン継続してきての率直な感想です。
多言語習得は〝学びを止めないで続ける事が何より重要だ〟と今でも思っているのですが、危機感が薄くて学ぶ量と意識が不足していました。ここも反省すべきポイントです。
例えば日本のアニメ文化にハマった外国人がわずか1年足らずで日常会話を話せるようになっているのも、
好きという情熱×知りたいという意欲×日本語を話すために学習している時間
いずれもが大量で膨大だからなんですね。
英会話講師とのオンラインレッスンでつまづいた箇所・表現したくても出来なかったポイントを惰性で流さず、翻訳精度が向上しているグーグル翻訳で表現を学びなおし、ネイティブへ実践トークする時間を増やさない事には成長速度が鈍ってしまうのです。
ネイティブ現場で身の程(今の英語力)と繋がる楽しさをかみしめる
お酒が飲めなくても、ネイティブが集うバーやコミュニティには参加すべきです。
それも一人で。
インターネットが庶民に普及している現代、やる気と想像力と行動力を働かせれば、日本という大地から出なくても海外留学の環境を作り出すことができます。
日常英会話力を向上させるには、母国語(日本語)が飛び交わない場所を見つけ、一人で飛び込む事です。
英語を喋れる友達に同行をお願いしたとしても、1回きりにしましょう。
ヒリつくような危機感と適度なストレスを持ち合わさなければ、成長はないのです。私は、いつも、その馴染みのバーでお酒をたしなみつつ緊張感をもってネイティブと対話しています。
まぁしかし、通じません。
まあ、思ったように言葉が出ません。
渾身の英語問いかけ
「How long Have you been in there?this town??」
をぶつけても、
「what?? sorry?」
と聞き返されて恥ずかしくなったり、4年間も勉強してきてこの程度なのか?と自己嫌悪に陥る事もあります(笑)
でも、お酒を介して文化も習慣も違う人たちが、互いに関心をもって〝知ろうとする〟と、身振り手振りでコミュニケーションが始まります。今はスマホがあるので、写真や動画を見合わせてお互いの故郷やハマっている事を共有しやすいです。
いま持っている英会話力を駆使してコミュニケーションを図ろうと試行錯誤する行為そのものが尊いので、それをぜひ、ネイティブ現場で体感してほしいんですね。
これも断言できることですが、貴方が問いかければ相手は応えてくれます。
そして、正直に、いま英会話勉強中なんだ(I,m studying English now. )と伝えれば、相手は真摯に向き合ってくれます。これは年下でも年上でも変わりません。その時、相手はこちらが英会話初心者であることも忘れてマシンガンのように英単語をぶつけてきますが、ここでもひるまないでほしいんですね。
今は母国語のように表現できなくて当たり前だ といういい意味の開き直りをもって、耳と脳を研ぎ澄ませることで、英単語を拾って意味として解釈しようという働きが自然と生まれます。脳内シナプスがビンビン飛び交うんですよ(笑)
この、ネイティブ現場で起こるスピード感をもった会話のやりとりは、オンラインレッスンでは体験できないことです。
そして、英会話講師⇔受講生 というかしこまった関係性の枠を超えた、ルール無法地帯の活きた英語コミュニケーションはネイティブ現場だからこそ体感できるんです。
まとめ
日常英語を喋りたいという欲求を掘り下げると、
趣味・文化・仕事・恋愛・結婚・教育…etcジャンルを、小学生以上専門家未満の会話レベルでを楽しくやりとりしたい と直結するのではないでしょうか。
DMM英会話ではその豊富な教材ラインナップゆえ、 あらゆるジャンルを網羅しているのですが、オンラインレッスンという型にはまった空気感の英語学習だけでは、ネイティブとの対話で力不足を感じることがあります。
日常英語力を1日も早く獲得するには、オンラインレッスンで英単語・英文法を一つでも多く覚えるために予習復習を行い、その学んだエッセンスが通じるかどうかネイティブ現場で実践する このサイクルが成長速度を速める最適な学習スタイルなのだと強く思うのです。