私はそう思いません。
なぜなら、自動翻訳機を介して出てきたその言葉は、人間の気持ちがこもっていない〝道具としての英語〟だからです。
言語とは、お互いが思っていること・考えていることを確認して伝える為に必要不可欠なコミュニケーションツールです。
英語も例外ではありません。
ツール(道具)が便利で使いやすいなら、気持ちが通っていようがいまいが
「相手が何を言っているか」
「こちらの意思が伝わったか」
それさえできていればそれでいい、、という意見もわからなくはありません。
しかし、これから先の未来を見据えた時、国際的な人間関係を深めるために必要なのは翻訳精度に優れた機械的ボイスの英語ではなくて、その人自身の口からでてくるエモーショナルな英語での会話がますます重要になってくるんです。
不器用でも片言でも、
貴方自身が考えた英語だからこそ、相手の心にズドンと響くんですよ。
自動翻訳機がもたらす英会話でのメリットは即効性
グーグル翻訳というアプリを使って外国人とのコミュニケーションを図った事例は今までにありましたが、
- 長文になるほど翻訳ニュアンスがおかしくなる
- アプリを立ち上げるまでにタイムラグがある
- 言いたいことを事前に頭の中で整理しておかないとアプリが自動シャットダウンされてやり直しになる
などのストレスがありました。
これを、記事中では翻訳ストレスと言い換えてみます。
これらの翻訳ストレスが取りのぞかれた最新の自動翻訳機では、手に入れた瞬間からインバウンド観光客への接客に対応できるので、言語の壁に悩んでいた事業者は、自社のサービス効率を高めることができて売り上げ増が見込めることでしょう。
例えば日本食を提供する飲食店での接客の場合、自動翻訳機を使えば、どのような食材を使い・身体にどのような栄養が取り入れられるかを説明できます。
海外に旅行する側の立場に立ってみれば、その料理がなんの食材で作られているんだろうって気になりますよね。
気になることがすぐに伝えられて返答が母国語で返ってくるというのは、インバウンド観光客にとって心地よいものです。
心地よい空間を提供してくれる飲食店には好印象を抱きますしシェアしたい気持ちが生まれますから、SNS拡散で情報がひろがり新規客が訪れるようになります。
サービスを提供する側(経営者)にとっても、英会話スキルに長けた人材確保や育成にかかるコストを考えれば数万円で購入・レンタルできる自動翻訳機を取り入れるメリットは大きなものだと思います。
英会話習得をスタッフに浸透させるには時間がかかります。
自動翻訳機は購入したその日から使えるので、売り上げ増の機会をふやす即効性に優れています。
自動翻訳機のデメリットは乾いた英会話に飽きてしまうこと
- インターネット通信エリアから外れたら使えなくなる
- 一方向のやりとり(日本語→英語〇 英語→日本語✖)しかできない
などのデメリットも挙げられますが、私が考える自動翻訳機活用の大きなデメリットとは〝リピートや評判につながりにくい無機質コミュニケーション〟だと考えます。
例えば、日本各地の飲食店を経営する個人事業者ほとんどが低コスト/翻訳精度に優れた自動翻訳機を備えたとします。
どちらの飲食店もサービス提供レベルに差はありません。
インバウンド観光客からすれば、グーグル翻訳よりも精度と反応のいい自動翻訳機を介することで、言いたいことが日本人に伝わり返答は母国語で聞き取れるので快適です。
しかし、コミュニケーションを図るなかで、何度も何度も自動翻訳機を使わなければならない状況は、次第にストレスを生まないでしょうか。
おすすめの料理は何ですか?
この料理はどのような食材が使われていますか?
こちらのお店はどれくらい経営されているのですか?
近くにおすすめの観光地はありますか?
翻訳精度と翻訳スピードがどんなに優れていても、インバウンド観光客からの質問があるたびに自動翻訳機を相手に手渡して答えてもらう といった作業が重なるたびに違和感がにじみ出てきます。
会話とはリズムです。
言われたことに対して答えがスッと返ってこないとコミュニケーションが楽しめません。
コミュニケーションが楽しめなければ関係性が深まりません。
関係性が深まらなければリピートにつながる可能性は薄れてきます。
会話とは熱です。
コミュニケーションを図るうえでの道具である英語も、その人の性格や人生観や思考からにじみ出てくる〝熱〟をともなった英語だからこそ会話が面白くなりその人柄をもっと知ってみたいと欲求が生まれてくるのです。
自動翻訳機が整えられている飲食店だから、安心して日本旅行に行こう というPR効果は魅力的ではありません。
自動翻訳機を所有する人(会社)が増えれば増えるほどその価値は均質化します。
何処へ行っても機械的な英語が出力されるサービスには魅力は感じられないと思います。
リピートされる人やビジネスで在り続けるためには、その人のパーソナリティが感じ取られる感情と熱のこもった英語が求められるはずなのです。
自動翻訳機とは単なるツール 英会話学習とは未来への資産
自動翻訳機は使い方次第だと思います。
翻訳精度と翻訳スピードがレベルアップした便利なツールを使わない手はありません。
今訪れているインバウンド観光客・ビジネスパーソンにたいして直ぐに効果的なアプローチができて業績向上の流れが期待できますから。
しかしながら、同時に、英会話脳を養うべくコツコツ英会話学習を積み重ねていくべきだとも強く感じています。
いちど体得したコミュニケーションスキルは盗まれることはありませんし学びを怠らない限り大きな財産となるのですから。
自動翻訳機というツールを介してコミュニケーションを図りつづけるのか。
ツールに頼らないコミュニケーションスキルを得るべく英会話学習を学び続けるのか。
おかれた環境と見据える視点によって選択は変わるでしょう。
ツールはあくまでもツール。
だれにも真似できない自分だけの財産(英会話)をコツコツ築き上げたいものです。
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