結婚=子供がいる温かい家庭=それが普通
そんなイメージ像がぬぐえない40代男性は多いんじゃないでしょうか。
なにをかくそう、結婚相談所での婚活を決意した私自身がそう思い込んでいたからです。
令和の40代男性とは昭和40年代から50年代にかけて生まれてきた世代であり、
- 男が外で稼いで女は家庭を守る
- 女性が家事育児をするべき 男性は稼ぐことが最優先
- 1家庭3人以上の子供
このような固定概念があふれている環境で育ってきました。
それが普通でしたし、一般常識でしたし、疑いようもない事実の連続だったんですよね。
そんな昭和世代価値観が刷り込まれたまま結婚相談所で婚活を頑張り続けても、なかなか成婚には至らないだろうと確信しているんですね。
なぜなら、子供を授かることは、命を削って生命を産んでくれる女性の協力あってこそで、
価値観の共有や確認を怠ったまま女性へアプローチする行為は、独りよがりの家庭像を押し付けていることに他ならないからです。
女性への理解と価値観の歩み寄りなしに成婚はあり得ないですよね。
結婚相談所での婚活歴1年の私が、
その理由を紐解いていきたいと思います。
目次
子供を授かることを明らめる とは、ネガティブ姿勢ではない
記事タイトルに〝子供を授かることを明らめて…〟と記しましたが、
あきらめる とは、漢字2種類での表現があり、我々が一般的にとらえていいるのは前者のほうなんですよね。
日本語で「諦める」といえば、自分の願いごとが叶わずそれへの思いを断ちきる、という意味で使われるのが一般だ
自分の願望が達成されない理由が明らかになり、納得して断念する
読み方は同じであっても、使う漢字によって意味合いが異なります。
その前提をふまえた上で、40代男性が子供を明らめなければいけない理由を述べると3つになります。
子供が欲しくない女性の価値観を尊重しなければならないから
平成後半から令和にかけて、男女問わず、
おひとり様カラオケ・一人焼肉・一人映画鑑賞・一人旅行・ソロキャンプなど、一人で過ごす時間を大事にする/楽しめるサービスが提供されてきました。
また、昭和世代の「女は家を守りなさい」価値観もアップデートされ、キャリアアップをねらう女性が増えてきて、仕事を通じての社会貢献が生きがいとなる方も増えてきました。
- 女性の政治家
- 女性の漫画家/イラストレーター
- 女性の管理職/編集者
男性特有の業界にも優秀な女性が続々と参入していますよね。
さらに、
LGBTQ・性の多様性を重んじる社会をつくろう、という運動も全国各地でさかんです。
マツコ・デラックスさん・氷川きよしさん・はるな愛さんなどの芸能人がカミングアウトしてテレビメディアで活動している風景が当たり前になっています。
石田ゆり子さんや天海祐希さんなどの、美しさと色気とキャリアを兼ね備えている女性が独身で芸能活動を精力的に行っている現実からも、
女性は子供を育て家庭を支えて… という固定概念を打ち破っていますよね。
このような時代の変化のうねりが、
子供がいなくても自分らしく生きられる/表現できる女性の在り方を、形作っていったのだと思うんです。
それがいい悪いとかの話ではありません。
女性の輝ける選択肢(場所)が増えてきたということですね。
40代男性が成婚しやすい女性年齢の傾向からみる 授かりづらい現実
子供が欲しいと考えたときに、
意識的にも無意識的にも、40代男性は女性への対象年齢を20代後半~30代前半にしぼって婚活しようと働きかけます。
正直、私もその気持ちがありました(苦笑)。
しかしながら、IBJ成婚白書がつづる全国データからはじき出されている通り、
40代婚活男性は20代30代女性と成婚する確率がとても低くて、年齢差5歳で成婚する事例が多数なんですよね。

2019年度版IBJ成婚白書より抜粋・引用
婚活男性が40歳だとするなら、パートナー女性への対象年齢は35歳~45歳にするほうが成婚しやすいということです。
現実問題、35歳からの妊活は女性の身体とココロに大きな影響をあたえます。
子供を授かる指標としてのいわゆる高齢女性にあたりますから、妊娠率が下がる要因の、ホルモンバランスの不規則・卵子の質が低下することが生物学的知見からも判明されているんですよね。
石原教授によると、20~25歳の女性は妊孕性(にんようせい=妊娠する力)が高い。ところが、妊孕性は35歳で低下し始め、37歳になると急激に低下する。45歳以上では極めて厳しい状況になる。「生物学的に言えば、卵子の質が低下する。それは治療の問題ではなく、自然なことだという点を理解してほしい」と強調する。
この事実を、40代婚活男性はかみしめておく必要があります。
40代男性の生殖能力減退などによる要因からも妊娠率は下がる
子供が授かれない要因を、女性側の問題としておしつける男性も少なからずいるようです。
でも、男性側の無精子症や精子の数が極端に少ないことも妊娠に至らない要因のひとつなんですよね。
一般男性の100人にひとり 男性不妊症の方では約10人にひとりの割合でいるとされています。
子供が欲しいと本能で思っている私は、成婚したあとの、ひとりよがりの妊活にならないようにブライダルチェックを済ませてきました。
【実録体験】40代婚活独身男性が女性のためにブライダルチェックを受けてきた
ブライダルチェックとは、簡単に言えば、男女ともに妊娠に至る生殖能力があるかどうかをチェックするものです。クリニックの診察内容によっては性病検査を合わせることもあります。
あくまでもチェック時点での結果になるので、結果が思わしくなかったからと言って不妊確定ではないんですよね。
男性側の精子数が減少していれば筋トレや有酸素運動を行い、亜鉛などのミネラルを摂取してバランスよい食生活を続ければ精子量や運動量が回復する可能性もあります。
ブライダルチェックの費用は?保険適用??
ブライダルチェックは基本的に自費診療あつかいとなっており、地域性や診療内容の幅にもよりますが、だいたい1万~3万円の間になるようです。
※地域によっては保険適用、また、婚姻関係を結んだあとなら自治体から不妊治療への助成金もあるようです。
けっして安くありませんが、子供との結婚生活を見据えているのなら、必要費用だと割り切れます。
正直怖いですよね、「あなたの精子では妊娠が見込めません…」なんて言われやしないかと不安は収まりません。
現実問題、30歳男性と45歳男性では妊娠率が20%低下するというデータもありますし。
けれども、子供を授かりたいと思う気持ちが1%でもある以上、妊娠に至らない原因が男性側にもあるという事実はしっかり確認しておかないと、生命を産んでくれる女性に申し訳ないと思うんです。
妊活をする上での最低限のマナーと申しましょうか。
ブライダルチェックの結果が出れば、またこちらの記事に追記したいと思いますよ。
まとめ:40代婚活男性の最優先は成婚パートナーとの幸せライフ
仮交際から真剣交際にすすむ過程で、お互いの結婚観を確認しあう必要がでてきます。
成婚退会した後に価値観のミスマッチが分かるようでは、それまでに費やした精神的/金銭的コストが大きいですから。
私をふくめ、40代婚活男性は、
- 子供がほしいのか
- パートナーが欲しいのか
- 両方ほしいのか
を自問自答する必要があると思っています。
もし子供がほしいと考えているのなら、40代という年齢が子供を授かりづらい事実を証明しているし、その要因は男性側にもあるんだよということを噛み締めなければならないんですね。
そして、女性には子供を産んでもらって家庭を支えてもらう という昭和ノスタルジーの古い価値観から、大切な人がのぞむ生き方に寄り添い・お互いの相違を理解しようと歩み寄る令和仕様にアップデートしなければならないとも思うんですよね。
そこには、子供をもたない生き方だったり養子縁組を検討することだったりが当然含まれてきます。
まわりと比べてしまう気持ちはなかなかどうしてもぬぐえないものですが、
最優先すべき生き方とは、パートナーと生涯歩んでいく瞬間時間を共有できることだと確信しています。