オンライン英会話という便利なシステムがない時代でも英語を喋れる人はいたので、「オンライン英会話は効果ありますか?」という問いが野暮ったく聞こえてしまいます。
オンライン英会話は、英語が喋れるようになるための学習方法の一つに過ぎません。
英語を喋れるようになるための原理原則は
ポイント
外国人と話す・議論する
↓ ↓ ↓
話した内容を振り返って分からなかった単語や表現を復習(ググる/書籍)する
↓ ↓ ↓
表現の幅を広げるために予習(書籍/辞典)する
↓ ↓ ↓
外国人と話す・議論する
この、話す・学ぶのサイクルを継続することでしか得られないものです。
この記事では、オンライン英会話学習を5年以上継続しているハタナケが、

そんな疑問質問に答えるQ&A形式になっています。
英語学習を始める前の私のスペックは以下のようなものでした。
◆洋楽聞くけど英検4級の資格なし
◆外国人が歩いてきたら伏し目がちに避けた
◆帰りの便に乗り遅れて国際空港職員にPlease連呼と身振り手振りだけで乗り切った
オンラインレッスン通算時間は以下のようになります。
※2021年2月時点のレッスン積算です。
目次の見出しをクリックすれば、知りたい情報へすぐアクセスできます。
目次
- 1 Q1:オンライン英会話学習をはじめて、どれくらいから効果を実感できましたか?
- 2 Q2:初心者におすすめの効果的なオンライン英会話の学習手順を教えてください
- 3 Q3.フリートークだけだと、どのような学習効果が得られますか?
- 4 Q4.オンラインレッスンのペース(頻度)はどれくらいが成長しやすいですか?
- 5 Q5.お気に入り講師一筋で学習した方が英会話力は上がりますか?
- 6 Q6.効果が出ない人の学習方法や特徴ってどんなものですか?
- 7 Q7.オンライン英会話スクールの違いで英会話力に〝差〟はでますか
- 8 Q8.40代におすすめのオンライン英会話スクールを教えてください
- 9 Q9.効果が出やすい最新の英語学習方法はありますか?
- 10 Q10.オンライン英会話を5年も続けてるからやっぱりペラペラに喋れるんですか?
- 11 まとめ
Q1:オンライン英会話学習をはじめて、どれくらいから効果を実感できましたか?
A.書籍やラジオでの予習復習を全くしない状態から、見切り発車でオンラインレッスンを始めました。
開始から3か月間は毎日レッスン(1日/25分)を受けて、前後の予習復習は合計30分くらい。
フリートーク・写真描写・会話・文法・旅行と文化の教材をいったりきたりしながら、3年後にはレッスン開始を告げるコール前の、心臓バクバクがほぼ無くなりました。
レッスン教材「会話」が文法構造の習得と豊かな英会話表現につながると信じて切り替え、ほかの教材に浮気することなくみっちり1年間やり抜いてから、外国人講師へ遠慮のない質問・聞き直しができるようになりました。
開始から5年後には、コンビニ店内や外出先で会う外国人に〝話しかけたくなるくらい〟物おじしない図太さが身につきました。
つまり、3年を過ぎたあたりで効果(成長)を実感したことになります。
Q2:初心者におすすめの効果的なオンライン英会話の学習手順を教えてください
A.5年間、淡々と英語学習を継続したからこそわかる後悔を踏まえると、英会話初心者が1年間取り組むべきレッスン前後の流れは以下がのぞましいでしょう。
教材は「日常英会話・初心者コース」を選ぶ(とにかく1年間)
メモ
レッスン前:その日に学ぶ教材に目を通してレッスンの流れをあらかじめつかんでおく
レッスン中:講師に伝えられなかった表現のモヤモヤを手元の付箋に書き出しておく
レッスン後:教材ページ内の英文すべてをもう一度音読する。その後、レッスン中のモヤモヤ表現をGoogle翻訳で英文に訳し、ノートに書き留めておく
ノートに書き留めておく行為は、分からなかったことを分からないまま見過ごさずに、英語脳に定着させる効果があるので取り組んでいます。
伝えたくても伝えられなかった1フレーズ/表現を、もう一度使う状況は、かならず訪れます。
同じ失敗を繰り返さないように準備と練習が必要です。
問題を見たら3秒以内に答えられるくらい、
まずは愚直に1年間、他の教材に浮気せずにやり抜いてください。
Q3.フリートークだけだと、どのような学習効果が得られますか?
A.いきおいに任せた身振り手振りと単語だけで25分間やり過ごせる感覚は身に付きますが、表現の幅は広がりません。
オンライン外国人講師はシャイで自己主張が苦手な日本人の特性を知っているので、こちらが口ごもっていても、先読みして助け舟を出してくれたりします。
講師じゃない外国人、たとえば、日本に駐留している軍人やインバウンド観光客やビジネスマン相手だと、早口でスラングも多用するので意思疎通を図るのにとても苦労します。
英単語や英文法構造を一つでも多く理解して、表現の引き出しを増やして豊かな英会話を実現するためにも、教材メインでみっちり勉強した方がいいです。
フリートークは毎月1度くらいでいいと思います。
Q4.オンラインレッスンのペース(頻度)はどれくらいが成長しやすいですか?
A.週2回を下回るような学習ペースでは日常英会話習得のゴールになかなかたどり着かないものです。
最低でも週3回、最大で週5回のオンラインレッスンを毎週継続しましょう。
毎日レッスンの方が望ましい気がするのですが、レッスンで学んだことを英語脳に定着させる予習復習をおろそかにして、回数をこなすことが目的になってしまっては本末転倒です。
あえて間隔を空けて完全休息日を1日設けたり、英単語や英文法の知識をインプットできる書籍・辞典に目を通すことで、豊かな表現が身に付いていきます。
例えば、体力向上や健康増進目的ではじめたジョギングも、毎日走っていると筋肉痛をかばうために不安定な姿勢になりがちで、結果として膝関節やハムストリングス・ふくらはぎを痛めてしまいますよね。
語学学習は継続が大事なのですが、前のめりで根を詰めると息切れして「しんどー! やーめた!!」となりがちです。
休息日を設けることで心と脳のリフレッシュも図れて、学習のモチベーション維持にもつながります。
淡々と学習を継続するためのコツを見つけだしましょう。
Q5.お気に入り講師一筋で学習した方が英会話力は上がりますか?
A.この問いに対して、私は、はっきりとNOを示します。
なぜなら、外出先で英語を話さなければならない状況には、
- 訛りが強い南アフリカ人
- 発音が微妙にちがうイギリス人
- もはや英語として聞こえない中国人
などが相手になることって普通にありえるからです。
あくまでも個人の体験談による感想です。特定の国籍の英語話者すべてにあてはまりません
また、気心知れたお気に入り外国人講師とのレッスンに慣れてしまうと、
- その講師でなければ学習したくない
- その講師の丁寧で分かりやすい指導のほうがいい
- その講師とのおしゃべりが楽しいからレッスンを受けたい
という思考になりがちで、英会話習得よりもお気に入り講師に会うことが目的化されてしまいます。
こちらの記事もぜひ参考にしてください。
訛りグセの強い英語講師や、こちらのペースをくみ取らずに早口でまくしたてる美人講師や、やる気があるのかないのか分からない講師でも対応できるように、多国籍でいろいろな性格をもった外国人講師から学ぶ方が心のタフさと柔軟なコミュニケーション力を高めることができます。
また、お気に入り講師のスケジュールにこちらが合わせるのではなく、自分のスケジュール中心でレッスンの組み立てができるので、学習を積み重ねやすいですよね。
Q6.効果が出ない人の学習方法や特徴ってどんなものですか?
A.
- フリートークばっかりやる
- .音読をしない
- 日常英会話に関する書籍や辞典を買わない
- オンライン講師以外の外国人と喋らない
- 移動中などのスキマ時間を活用しない
- ジョギングしながら英語学習しない
- レッスン前後の予習復習を30分以上やらない
- 気になった単語や英文をグーグル翻訳で調べない
- 週3回未満のオンライン英会話レッスン
- 1年で諦める
- 3年で諦める
- 5年で諦めた
Q7.オンライン英会話スクールの違いで英会話力に〝差〟はでますか
A.5年以上継続しているDMM英会話と、カランメソッドが売りのネイティブキャンプしか受講していないので断言しがたいですが、正直、スクールで英会話習得に差が生まれるとは思えません。
どのオンラインスクールも、
共通ポイント
●外国人講師・ネイティブ講師がいる
●教材が15種類以上ある
●24時間好きな時間にレッスンが受けられる
●1レッスン25分である
●月額¥7,000前後の学習コストである
上記の4つは、ほぼ同じです。
冒頭でも述べましたが、オンラインスクールは英会話力を身につけるための手段の一つで、それがなかった昭和・大正・明治・江戸時代でも英語をしゃべれる偉人たちはいたのです。
勘違いしてほしくないのですが、偉人たちの学習能力がもともと優れていて、才能にあふれていたから英語が喋れた、、、と考えるのは誤りです。
偉人たちは書籍で予習復習・音読を積み重ねて英語脳を創りあげ、
外国人と対話して予習復習を積み重ねるサイクルを回しただけです。
平成~令和時代は、この環境(オンライン英会話)が、一般庶民にも低コストでかんたんに手に入れられるようになっただけなんですね。
たとえば、学習効率を最大に高めていることで定評のある素晴らしい英会話メソッドがウリのスクールに入会しても、
週に1回しかレッスンしないとか、学習期間6か月で諦めてしまっては英語は喋れないわけです。
オンラインスクールの善し悪しが生徒の英会話力を決定づけるものではありません。
オンラインスクールを日常生活に違和感なく組み込んでアウトプットの場として活用し、辞典/英文法書籍でインプット…のサイクルを回し続けることが重要です。
Q8.40代におすすめのオンライン英会話スクールを教えてください
こちらを参考にしてください。
【体験済】オンライン歴5年が日常英会話を求める40代におすすめスクール2つを比較した
Q9.効果が出やすい最新の英語学習方法はありますか?
はい、とても興味深い知見があります。
ブログ界をざわつかせた分裂勘違い君劇場の著者である ふろむだ氏が2020年に出版した『最新の研究からわかる学習効率の高め方』をぜひ読んでほしいです。
1巻(無料)・2巻・4巻・5巻を購入して読んでみたのですが、これから英会話学習をスタートする初心者にとって見逃せない情報が、ものすごいボリュームで記されています。
その知見を私なりにまとめると、
見逃せない学習メモ
1.問題と答えの丸暗記より、穴あき問題集や英会話アプリを解く方が英語脳に定着しやすい
2.解けそうもない難題でも、思い出そうとする・脳から知識を取り出そうと頑張って答え合わせすると想起度は高まる
※想起度とは「思い出しやすさ」です
3.答えが提示されている選択肢問題は、定着度が弱いのでもったいない
4.レッスン・音読・書く・見る・聞く・読む・解くなどの学習をランダムに組み合わせることで学習効率は高まる
5.パソコンとネット回線があれば、学習効率はもっと高まる
※スマホだけでは厳しい
これらの最新知見に目を通すとわかりますが、即効性のある・すぐに効果が出る学習方法など存在しないことがわかります。
ですが、2と4の知見を意識して学習に取り組むだけでも、目標達成にかかる期間をショートカットできるはずです。
膨大な研究費を費やし、優れた知見を持つ世界の科学者たちが導き出した学習エッセンスで努力するのと、
努力が空回り英語学習
- とにかくレッスンをこなす
- とにかく書きまくる
- とにかく読みまくる
- 間隔を空けずにノンストップで学習しまくる
がむしゃらに突っ走る努力では、後者の方が空回りしやすいのです。
限られた時間と貴重なお金を投じて英語学習するのですから、1日でも早い目標達成のために最適な学習方法を選びたいものです。
Q10.オンライン英会話を5年も続けてるからやっぱりペラペラに喋れるんですか?
いいえ。
積み重ねた日数のわりには、ペラペラでもないですし思い描いていた理想像とのギャップに正直愕然としています(苦笑)。
ですが、
- 1回で聞き取れなかったネイティブスピードの英文法も1~2回聞き直すことで全体の意味が67%ほどつかめる
- 間違った表現をしても恥ずかしくない
- マンツーマンで対面しても動じない・逃げ出したくならない
- 英語脳に定着している単語・文法が増えているため、表現までのスピードが速くなっている
- 英語に浸かる時間と効果の出やすい学習方法が大事だと痛感する
- もっと英語が上手くなりたい向上心がふつふつと湧き上がっている
このような実感があります。
英語学習で大事なことは、諦めずに・止めずに・人と比べずに、淡々と継続することです。
まとめ
◆10年かかってやっと日常英会話が喋れる人
◆3年間で日常英会話が喋れる人
後者の方が優秀で素晴らしい印象を与え、その短期習得を目指したくなりますが、英語学習に費やせる時間も情熱も学習環境はそれぞれ違うのです。
6か月後には日常英会話を喋れるようにならないと仕事や生活がままならない…という40代の社会人はほとんどいないはずです。
もし、短期決戦で日常英会話習得を目指すなら、1日の大半を英語漬けにするスパルタ式マンツーマンでなければ無理でしょう。
英語が喋れるカッコイイ人に成りたい…
日常英会話を手に入れて旅行や買い物が楽しくなり、他国の歴史文化を深く知りたい…
日常英会話を習得して仕事の効率化に活かしたい…
私を含めて、そのために日常英会話を習得したいという方が大半ですよね。
ならば、焦らず・急がず・粛々と英語学習を継続しましょう。
コストパフォーマンス最高のアウトプット環境が簡単に手に入るオンライン英会話スクールを活用して英語脳をコツコツ養いましょう。
今回の記事が40代社会人のお役に立てればとても嬉しいですね。