生え際のボリューム感や頭頂部毛髪のコシがあきらかに弱くなったり、雨に濡れた毛髪がバラバラに散らばって頭皮がすけてみえてくるようになると、
いわゆるAGA(男性型脱毛症)の予兆を示しているといえます。
ポイント
AGA型脱毛症とは?
20代なら10% 30代なら20% 40代なら30%の確率で発症する男性型脱毛症のこと。 毛髪が発毛し成長していく成長期よりも、休止期にとどまる毛包が多くなってしまう現象をさす。
分かりやすい特徴としては、生え際/頭頂部が軟毛化して細く短くなってしまう
参照元:日本皮膚科学会 「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017」
※参照元の情報をもとに一部から抜粋、筆者なりの解釈でかみくだいてお伝えしています
薄毛になるなんて微塵も思わなかった10代・20代のころは、剛毛で毛髪がウザいくらい多かったので、理容/美容室スタッフに、
あ、ガンガンすいちゃってください 暑苦しい印象与えたくないんで。あと、ツイストパーマとカラーリングもいっしょにお願いします
などと豪語していた男性が私です(笑)。
そんなパーマとカラーリングを毎月お願いしつつもナンパと仕事に精をだし(笑)、オシャレ毛髪ライフを楽しんだ1年半後、年齢は20代後半に差し掛かっていました。
バイクツーリング後の友だちの一言がきっかけで、私の薄毛人生はじわりじわりと進行していきました。
年齢を重ねていくごとにあきらかになる毛髪減少の自分自身をなんとかしたくて、ありとあらゆる薄毛改善情報を読み漁るようになります。
そこからAGAの知識も身についてきましたね。
そのなかで目に留まったのが、いわゆる育毛シャンプーです。

コシの弱弱しい生え際の毛髪が少しはたくましくなるかもしれない、そう願って購入しました。
しかし、過去に育毛シャンプーを3種類ほど実践した経験から断言できますけれど、
髪と頭皮にやさしい成分が込められた育毛シャンプーだけでは、生え際は回復しませんし、さみしくなった頭頂部の毛髪も還ってきません。
その事実をしっかり踏まえたうえで、
- 髪や頭皮環境に良いとされているヘアケア商品を探している
- 心地よいシャワータイムと洗髪時間のために良いシャンプーを求めている
- ドラッグストアやスーパーで販売されている市販シャンプーとの違いをしりたい
であれば、
育毛シャンプーが最適なんですよね。
目次
育毛シャンプーだけでは発毛効果がない理由
1)医学的根拠が認められている発毛成分ミノキシジルと脱毛抑止のフィナステリドが含まれていないから
薄毛になってしまう要因は医学的に突き止められています。
それは、
加齢・遺伝・食生活不全・ストレス増から呼び起こされる毛髪サイクルの乱れが起きているからです。
禿げていない人と禿げていく人/薄毛の人の違いを、表で分かりやすくまとめてみました。
※「薄毛の人」表内の数値は正確性を保証していません、毛髪サイクルの乱れを対比して分かりやすく可視化したものです
成長期間(2~6年の月日をかけて毛髪へと成長する) | 退行期間(成長が止まって毛根が弱まる) | 休止期間(活動が完全停止) | |
毛髪フサフサの人 | 2~6年かけて成長する | 2週間ほど | 3~4か月 |
薄毛の人 | 2~3年 → 数か月~1年 活動期間が短くて抜けやすくなる 細く短い毛髪が特徴 | 2週間ほど | 禿げていない人より期間が長くなる |
成長期→退行期→休止期→成長期→退行期→………この一連の流れのことを「毛髪サイクル」または「ヘアサイクル」と呼びます。
表をご覧いただくとお分かりのように、薄毛の人は、成長すべき期間にしっかり成長しきれずに髪が抜けてしまったり、毛根活動の休止期間が長くなるんですね。
このヘアサイクルの乱れを正さないと、薄毛は改善されません。
じゃあ、改善するにはどうしたらいいかというと、
- 毛根の血流活動を活発化させ、発毛をうながすミノキシジル
- 抜け毛の要因・DHT(ジヒドロテストステロン)の活動を弱めるフィナステリド
この2つの成分を内服薬(飲み薬)で身体のなかに摂り入れるか、外用薬(発毛剤)で頭皮に直接もみこむアプローチをしなければなりません。
育毛シャンプーには、ミノキシジルとフィナステリドがぜったいに配合されていないんですよね。
シャンプーボトル裏の成分記載表を確認すればわかります。
2)育毛シャンプーは医薬品ではないので、ぜったい〝生えない〟
医学的な見地と研究と臨床試験を重ねて、
「これなら人間に使っても害はない」
「10回実験を重ねて7人以上から改善の効果が確認された」
という科学的根拠や厚労省からのお墨付きがあるから医薬品と認められるわけです。
育毛シャンプーの公式サイトや、テレビCMでみかける店頭販売の市販シャンプーのキャッチコピーをよーくご覧いただくとわかりますが、
- 生える
- 増えた
- 薄毛が治った
これらの表現はいっさい成されていません。
医薬品・医薬部外品の指定を受けていないのに、上記の表現で消費者にPRすると、薬機法に触れて市場から一発アウトになるからです。
効果が認められていないのに効果があるとウソぶいたり、
臨床試験をクリアしていないのに、消費者をだまして買わせるような過大広告はやってはいけないということですね。
余談ですが、AGA男性型脱毛症を改善しようと思うのなら、購入しようとしている商品がどの分類なのか?を知っておく必要があります。
かんたんに説明しておくと、
■化粧品:肌を整える・清潔にする・健やかに保つことを目的とした商品
■医薬部外品:厚労省がみとめた「育毛・脱毛・口臭・体臭・はきけ・あせもetc」防止に働きかける商品
■医薬品:治療・予防を目的とした製品 臨床試験をクリアした商品
となります。
それじゃあ、育毛シャンプーが髪に与える効果とは?
禿げ散らかすまえに3種類もの育毛シャンプーを実践してきた私なりの答えを申すならば、育毛シャンプーを使う意味とは、〝失われた髪がここちよい場所で咲きつづけるための必要な下準備〟だと感じています。
育毛を謳うシャンプーすべてが医薬品ではないので3か月使い続けても髪は生えないけれど、
髪が心地よくしっかりと咲きつづけるために必要な成分や作り手の情熱が含まれているんですね。
念のために申し上げておくと、
店頭販売されている市販のシャンプーは皮脂汚れを落とすことに特化した商品がほとんどで、薄毛に悩んでいる人が購入すべきではないと考えています。
よほどの脂性体質でもないかぎり、必要以上の皮脂を洗い流す行為は、かゆみを引き起こしやすく結果として頭皮にダメージを与えてしまうのでいいことありません。
話をもどすと、良質な育毛シャンプーを提供する会社は、経営者自身や研究・開発者自身が薄毛に悩んでいた過去をもっている人が多いです。
- あると思っていた髪が抜け落ちていく絶望感と悲しみ
- 薄毛や禿げを馬鹿にする風潮
- 想像していたよりも失われていく男としての自信
薄毛に悩む人たちの、シビアでリアルな事実に共感してくれる同志が開発するシャンプーは、使い心地に優れているものが多くみられます。
TVCMの市販シャンプーと自社ネット販売のシャンプーの違いは広告コスト優先か製造コスト優先の〝差〟
ここからのテキストは、興味のある方だけお読みください。
テレビCMでみかける店頭販売の市販シャンプーと
ネット検索でみつかる育毛シャンプーの違いについてです。
有名人や外国人タレントを起用してCGも使い、海外/国内でロケ撮影をおこなって広告代理店をあいだにはさんでキャッチコピーを練り上げて、編集してキー局でネットタイム枠で大衆にドバーッと告知するテレビCMシャンプーと、
有名人起用はそこそこに、薄毛に悩む人たちが少しでも快適で心地よいシャンプー環境に身を投じれるように、毛髪や頭皮にやさしい成分を注ぎ込んでインターネットの公式サイトで告知するネット販売シャンプーでは、どちらが薄毛にやさしいシャンプーであるかの判断は、おおよそ見当がつくのではないでしょうか。
参照サイト:
テレビCMドットコム「広告料金の仕組み」
私が以前使用していた、某有名サッカープレイヤーが登場する〝脂汚れを根こそぎ落とす!〟テレビCMのシャンプーの値段は¥1,000ほどでした。まぁ、一般的なお値段です。
使用すると泡立ちは良いものの、入浴後30分後にはかゆくなったりフケがでたりしました。
シャンプーボトル裏に記載されている成分表をよーく見ると、ラウレス硫酸ナトリウム/ラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤が高確率で配合されています。
界面活性剤は製造コストを低く抑えて油汚れ落としに強いことで有名ですよね。
台所洗剤に使われていることもご存じの通り。
私が以前から愛用している育毛環境を整えるシャンプーでは、市販シャンプーより3倍以上の値段はするものの、かゆみは低減・洗髪中/入浴後にただよう薬草ハーブの香りが気持ちを落ち着けてくれました。
何が言いたいかというと、
テレビCMで告知される市販シャンプーは、製造コストを低く抑えて「皮脂汚れを落とす!」を売りに、ボトルデザイン/CMキャラクターを変えながら広告コストに予算配分を多く投じています。
自社のネット販売システムを持つ良質な育毛シャンプーは、TVCMほどの広告費用がかからない代わりに、薄毛に悩む人たちの頭皮と毛髪をおもった商品づくりにコストと情熱を注いでいます。
伝わりましたでしょうか。
育毛シャンプーでは髪が生えない まとめ
市販シャンプーでも良質な育毛シャンプーでも、すすぎを丁寧に行わないと成分や汚れが頭皮に残ってダメージを与えてしまうので、薄毛の人が何よりも意識して取り組むべきなのはシャンプー後の徹底した水すすぎです。
そのうえで、失ってしまった毛髪が少しでもここちよい環境(頭皮)で育つようにと〝いたわりの気持ち〟を注ぎたいのであれば、頭皮を痛める市販シャンプーより頭皮にやさしい育毛シャンプーを選ぶべきでしょう。
どちらも使用してきた経験から断言できます。
もう一度念を押しますが、店頭販売シャンプーでもネット販売の育毛シャンプーでも、成分にミノキシジルとフィナステリドが配合されていないのでシャンプーだけでは毛髪が増えませんし生え際も回復しません。
髪を増やしたいなら、正しい知識を身につけて効果が実証されている商品を選ぶしかないんですよね。
下記の記事もぜひ参考にしてください。